「陸自の自浄作用問われている」

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共同通信

 陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長は6日の記者会見で、全自衛隊を対象としたハラスメント被害の「特別防衛監察」の実施が決まったことを踏まえ「陸自の自浄作用が問われていると深刻に受け止め、ハラスメント根絶に向け対策を打っていきたい」と述べた。陸自による独自の対策として、現場の最前線で部隊を率いる中隊長への教育を速やかに始める方針を示した。

 特別防衛監察は、元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(22)が訓練中の性被害を訴え署名を提出、調査を要請したことがきっかけの一つとなった。吉田氏は「極めて深刻に受け止めている。調査結果に基づき、厳正な対応をしていく」と強調した。