水道水から基準値を超えるヒ素検出
ローワーイーストサイドの公共住宅で
ニューヨーク市住宅局(NYCHA)は2日、ローワーイーストサイドにある公共住宅「ジェイコブ・リース・ハウス」の水道水から基準値を超えるヒ素を検出したと発表した。住民は市が配給するボトル水に頼っている。5日、amニューヨークが報じた。
「住民が強いられている状況は受け入れがたい」と憤るのはマンハッタン区のレビーン区長。「どうしてこんなことになったのか、いつからか、健康にどのような影響があるのか、答えを明示してほしい」と訴える。住民は以前から水道水の濁りに気がついており、地元選出のベラスケス連邦下院議員が8月4日NYCHAに連絡。NYCHAは同16日、検査で大腸菌や塩素を検出しておらず飲んでも安全だと宣言した。しかし、その後も水の濁りは消えず、住民の苦情が高まって再検査。9月1日に飲料可能とされる基準値を超えるヒ素を検出した。発表が1日遅れたことも問題視されている。
NYCHAは4日、水道水のサンプルを検査に回しており、今週にはその結果が出る予定。市環境保護局(DOE)は周辺のアパートビルの水道水を検査したが、ヒ素を検出していないと発表。市保健精神衛生局(DOH)はこの公共住宅で実施されている改修工事がヒ素の汚染源ではないかとして調査を進めている。
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