米経済成長「見通し弱い」

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共同通信
米連邦準備制度理事会(FRB)本部=5月、ワシントン

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は7日公表した全国12地区連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)で、需要が今後半年から1年にわたってさらに鈍化するとの見方が広がっているとして「経済成長の見通しは全般的に弱い」との見解を示した。全体の景況判断は「経済活動は総じて変化がなかった」と報告した。

 報告は7月から8月下旬までの情報に基づいており、今月20、21日に開く次回の連邦公開市場委員会の討議資料になる。FRBは「高止まりしている」とした物価の抑制のために大幅な利上げを続ける方針だが、景気悪化の懸念が強まる中で難しい判断を迫られそうだ。