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共同通信
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【ウィーン共同】イラン核合意の検証に当たる国際原子力機関(IAEA)は7日、イランが60%に濃縮した六フッ化ウランを8月21日時点で、推定55.6キロ貯蔵しているとする報告書をまとめた。5月の報告書から12.5キロ増えた。2015年の核合意は、濃縮度の上限を3.67%と定めており、60%は核兵器級の90%に近づく重大な核合意違反に当たる。
核合意修復に向けた米国とイランの間接協議の行方が不透明な中、イランに対する国際社会の懸念が深まりそうだ。
外交筋は、イランは決断すれば、3~4週間で濃縮度90%のウランを25キロ製造できるとの見方を示した。