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共同通信
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【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は8日の理事会で、インフレ抑制のため、主要政策金利を0.75%引き上げて年1.25%にすることを決めた。利上げは2会合連続で、0.75%の大幅利上げは単一通貨ユーロの誕生以来初となる。天然ガスの供給不安が高まる欧州では景気後退の懸念も強まるが、当面の景気よりも記録的な物価高への対応を優先させる。
米連邦準備制度理事会(FRB)やカナダ銀行など各国の中央銀行で0.75%の大幅利上げが相次いでおり、ECBも続いた。金利差拡大や欧州景気の先行きの不透明さからユーロは対ドルで下落傾向にあり、歯止めをかけたいという狙いもある。