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共同通信
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2011年3月の東日本大震災と、20年7月に九州を襲った豪雨の浸水被害に遭い、それぞれ修復された福島県いわき市の「奇跡のピアノ」と熊本県球磨村の「希望のピアノ」が初共演するコンサートが10日、堺市で開かれた。各地で災害の記憶を伝えてきた2台の音色に、約500人が聞き入った。
奇跡のピアノは修復不可能と思われたが、いわき市のピアノ調律師遠藤洋さんの修理でよみがえった。希望のピアノは、球磨村の小学校で濁流に巻き込まれた。兵庫県尼崎市のボランティア団体「MOVE」の代表で、和楽器奏者の山中裕貴さんが、遠藤さんに修理を依頼。山中さんが今回の共演を企画した。