支援学校の過失、二審も認定

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共同通信

 静岡県立東部特別支援学校(伊豆の国市)で2014年に中学1年だった男性(20)が歩行訓練中に意識を失い、重い障害が残ったのは学校の不適切な対応が原因だとして、男性側が県に約1億2千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は15日、県に約8100万円の支払いを命じた。賠償額を一審静岡地裁沼津支部判決の約7900万円から増額し、県の控訴を退けた。

 高橋譲裁判長は一審同様、男性が意識を失った直後に救急車を呼ばず、自動体外式除細動器(AED)も使用しなかった養護教諭の過失を認定。後遺障害の程度などを考慮し、慰謝料を200万円増額した。