紀藤氏「行政の怠慢、罪深い」

Published by
共同通信

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による霊感商法の被害救済に取り組む紀藤正樹弁護士が15日、日本記者クラブで記者会見し「伝道や献金などが民事(訴訟)で違法とされても、行政は何もしなかった。刑事事件の捜査も途中で止まっている。行政の怠慢はとても罪深い」と批判した。

 議論されている宗教法人法に基づく解散請求については「文化庁が(できないと)言っているのは、過去の怠慢に対する言い訳だ」と指摘した。

 児童虐待防止法の通達など、現行法で救済できる被害もあるとし「今できることはやるべきだ。2世問題は放置できない」と早期の対応を訴えた。