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共同通信
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東京メトロは16日、千代田線の無線基地局の設備設定に誤りがあり、周囲を走る列車に緊急事態を知らせる「防護発報」が伝わらない状態だったと発表した。約2年前の設備改修時に設定を誤ったまま運行を続けていた。この間、防護発報が必要な事案はなかったとしている。
東京メトロによると、9日夜に防護発報が誤作動したのを機に詳しく調査。20年10月に基地局の無線機を改修した際、メーカーが設定を誤っていたことが分かった。
東京メトロではワンマン運転の車両が防護発報を受信すると自動的に停止する。千代田線では一部区間がワンマン運転だが、こうした仕組みが機能しない状態だった。