移民希望者、ホームレス状態に
テキサス州知事、NYに強制送り込み
テキサス州からニューヨークへバスで連れてこられた中南米からの移民希望者がホームレス状態となり、救済を試みるボランティアと、これを制限しようとする市当局との争いに巻き込まれていることが明らかになった。複数の関係者がamニューヨークに証言した。
彼らは8月、バイデン政権が進める移民受け入れ拡大に反発するテキサス州知事によって強制的に送り込まれ、マンハッタン区のポート・オーソリティー・バスターミナル(PABT)に到着した。以来、双方の対立は深まっている。関係者によれば、市当局は、一部の移民希望者が収容されたシェルターにボランティアが立ち入るのを拒否。シェルターの外や公園、地下鉄駅などで寝ている人たちがいるほか、ボランティアの助けを求めて、PABTに舞い戻った人もいる。
ボランティアの1人は「シェルターでは、家族が引き離されている」と述べ、市当局が血縁関係を証明できていないことが原因だと指摘する。アダムズ市長は14日の声明で「毎週、数千人が到着すると予想されており、限界点に達している」と明かした上で、シェルターや医療サービスの提供を今後も続ける考えを示した。
市当局の担当者は「前例のない規模で、シェルターへのニーズがある」と述べ、背景などにかかわらず、必要とするすべての人に支援を提供できるよう24時間体制で取り組むとしている。
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