Published by
共同通信
共同通信
福田康夫元首相は17日までの共同通信インタビューで、2002年10月に北朝鮮から一時帰国した蓮池薫さんら拉致被害者5人について、当時の小泉政権が日本永住を決定するまでの経緯を振り返った。福田氏は当時の官房長官。5人を北朝鮮に戻すべきかどうかを巡り、政府内で意見が対立していたとの見方を否定した。対北朝鮮強硬派と言われた安倍晋三官房副長官(後の首相)が、福田氏に被害者を北朝鮮に帰すことへの反対意見を伝えた事実もないと強調した。
5人は日朝首脳会談での拉致問題進展を受け、10月15日に一時帰国。当初の滞在期限が迫る中、政府は同月24日に5人の日本永住を決めた。