岩手の死者7100人と想定

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共同通信
岩手県久慈市の市役所(下中央)付近=2021年6月

 岩手県は20日、太平洋側の巨大地震で最大クラスの津波や揺れが発生した場合の被害想定案を公表した。日本海溝沿いの地震で死者を最大7100人と想定しており、県内で関連死を含め6千人超の死者・行方不明者が出た東日本大震災を上回る。死者のほとんどが津波によるもので、早期避難を徹底すれば約8割減らせるとした。

 国は昨年12月、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震により7道県で最大19万9千人が死亡、うち岩手県の死者が1万1千人に達するとの被害想定を公表。国は早期避難者を2割と想定したのに対し、県は東日本大震災時の実績を基に約5割として計算、死者数が国の想定を下回った。