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共同通信
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2011年9月に三重、奈良、和歌山の3県で88人の犠牲者を出した紀伊半島豪雨で、災害が起きた原因を探る現地調査団の一員として活動した和歌山大客員教授の後誠介さん(69)が、研究の成果をまとめた著書「紀伊半島大荒れ」(はる書房)を出版した。「自分が住む地域のリスクを考えるきっかけにしてくれれば」と期待する。
後さんの専門分野である地質学の面から紀伊半島の大地の成り立ちや過去の豪雨災害などの歴史を説明。紀伊半島豪雨の被災者への聞き取りや現地調査の結果などを分析し、大地の成り立ちの違いによって起こる災害の規模や種類が違うことを一般の人にも分かりやすく解説した。