Published by
共同通信
共同通信
国土交通省は28日、北海道・知床沖の観光船沈没事故を受けた安全対策として、小型旅客船に航行中の映像や音声を記録する装置の搭載を義務付ける方針を決めた。船員の教育訓練に活用するのが狙い。船舶版ドライブレコーダーとして事故の原因究明にも役立てる。同日の有識者検討会で示し、了承を得た。義務化の時期は調整する。
教育訓練や事故時の状況把握に活用している例があり、沈没した観光船の乗客家族が提案していた。記録装置は自動車用の市販品も認める方向で、少なくとも船前方と操縦者の様子は記録させることを想定。渡し船など屋根のない場合は設置困難なため、対象とする船は今後詰める。