認知症新薬に悪化抑制効果確認

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共同通信
製薬大手エーザイなどが開発中の「レカネマブ」(エーザイ提供)

 製薬大手エーザイは28日、記者会見を開き、米バイオジェンと開発中の認知症のアルツハイマー病に対する新薬「レカネマブ」について、最終段階の臨床試験(治験)で症状の悪化を抑制する効果を確認したと発表した。日本で本年度中に承認を申請し、2023年中の承認を目指す。

 レカネマブは病気の原因とされる脳内に蓄積して神経細胞を壊す「アミロイドベータ」を除去して効果を狙う仕組み。国内ではこれまでに症状を和らげる薬は実用化されているが、原因に直接働きかけ、進行を遅らせる薬は承認されていない。