NJ、NYの自殺率、下から1、2番目
厳しい銃規制、低保有率が寄与
ニュージャージー、ニューヨーク両州の自殺率(2020年)が全米で下から1、2番目に位置することが非営利団体の調査で明らかになった。いずれも、厳しい銃規制を敷いているため、自殺につながる銃の保有率が低いことなどが寄与している。ゴッサミストが28日、伝えた。
全米で最も低いニュージャージー州の自殺率は、人口10万人あたり7.64人。ニューヨーク州が8.49人で、ロードアイランド州の8.89人が続く。この3州は、銃の保有率も全米で最も低いという。逆に、自殺率が最も高いのは、人口10万人あたり31.25人に上るワイオミング州で、アラスカ州(27.9人)、モンタナ州(27.76人)と続く。これらは、銃の保有率が高い。
団体の関係者は声明で「毎年、銃による全米の死者は4万5千人を超えており、自殺がトップを占めている」と指摘。致死率の高さから、多くの人が銃を用いているという。20年は、約4万6千件の自殺があり、半数以上の約2万4千件について銃が使われた。
新型コロナウイルスの感染が拡大した20年は、銃を使った殺人事件が35%増え、1994年以来の高水準に達した。一方、銃を用いた自殺率は、例年と変わっていないとしている。ニューヨークでは、タイムズ・スクエアや地下鉄、公園、保育所などの公共の場では、携帯許可証があっても、銃の所持を禁止する州法が制定されている。
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