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共同通信
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全国屈指の秘境路線として知られ、2011年7月の新潟・福島豪雨で被災したJR只見線は1日、バス代行が続いた会津川口(福島県金山町)―只見(同県只見町)間27.6キロに列車が通り、11年ぶりに全線再開した。多額の復旧費を要した同区間は福島県が線路や駅舎を保有し、JR東日本が運行を担う「上下分離方式」に移行。県や地元自治体は毎年約3億円を負担する。
風光明媚な鉄路の復活に観光振興が期待されるが、慢性赤字の路線への公金投入は妥当か。全国で災害が頻発しローカル線維持の在り方が問われる中、成否が注目される。