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共同通信
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東日本大震災で津波に襲われた宮城県南三陸町の震災遺構「高野会館」で、壁やガラスが壊されていたことが6日、分かった。管理する南三陸ホテル観洋が被害届を提出、県警が建造物損壊事件として捜査している。
ホテル観洋によると、結婚式場だった高野会館は鉄骨一部4階建て。4階から屋上に通じるドアのガラスが割られ、4階天井の避難誘導灯が壊された。津波の水位跡が残る階段踊り場の壁も大きな穴が開けられていた。
震災当時、高野会館で芸能発表会に参加していた高齢者らが屋上に避難し、津波から逃れた。2019年に震災伝承施設に登録され、ホテル観洋がバスで案内している。