上半期の企業倒産、3年ぶり増加

Published by
共同通信

 東京商工リサーチが11日発表した2022年度上半期の全国の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年同期比6.9%増の3141件だった。増加は3年ぶりで、コロナ禍を受けた国の資金繰り支援の返済が重荷となった。

 東京商工リサーチの担当者は、円安による原材料高が倒産につながる事例も「8月から本格化している」としている。

 負債総額は前年同期の約3倍となる1兆7420億円。6月に民事再生法の適用を申請した自動車部品大手マレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ、さいたま市)が全体を押し上げた。

 都道府県別の倒産件数は北海道や茨城、京都など29都道府県で増えた。