米、同盟強化で中ロに対抗

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共同通信
手を振るバイデン米大統領=11日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米政権は12日、初の包括的な安保政策「国家安全保障戦略(NSS)」を公表した。日本や北大西洋条約機構(NATO)加盟国など同盟・友好国との関係を強化し、中ロに対抗する姿勢を鮮明にした。インド太平洋地域は「21世紀の地政学上の中心」で、米国と世界に最も重要な地域になると訴えた。

 昨年1月の政権発足以降に示してきた外交・安保政策の理念や方針を整理した内容。民主主義の推進や気候危機への対応、米国の技術的優位の確保に取り組む方針も掲げた。

 台湾へ軍事圧力を強める中国を「国際秩序を変える意思と能力を兼ね備えた唯一の競争相手」と位置付けた。