地下鉄、バスの利用者数は低迷 在宅勤務増「スウェットで働いている」

 

 

地下鉄、バスの利用者数は低迷

在宅勤務増「スウェットで働いている」

 

地下鉄で通勤する人々=9月6日(Photo: Marc A. Hermann / MTA)

 

 ニューヨーク市の自動車通行量と航空機旅客数は、パンデミックの水準に回復している一方、地下鉄やバスなど公共交通機関の平日利用者数は6割程度で、低迷が続いていることが分かった。背景には、リモートワークの定着がある。amニューヨークが12日伝えた。

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)の関係者は「以前はマンハッタンのオフィスまで電車通勤していた人たちが、ピザで汚れたスウェットパンツを履いて働いている」と揶揄。ただ、地下鉄の週末乗車率は、2019年10月と比べて7割程度まで戻っている。リモートワークの人たちも、仕事以外では地下鉄を利用しているとみられる。

 ニューヨーク市のブラッド・ランダー会計監査官の報告書によれば、9月の地下鉄平均乗車率はコロナ前の2019年9月と比べて、61%にとどまっている。市バス、メトロノースの乗車率はいずれもパンデミック前の64%で、ロングアイランド鉄道は66%。

 一方、マンハッタンとニュージャージー州などを結ぶ橋やトンネルの通行量は、19年9月の99%に達しており、ほぼ回復。航空機需要では、ニューヨークエリアの空港旅客数は、19年9月から6ポイント下回っただけで、全米平均(マイナス9ポイント)よりも回復のペースが速いのがうかがえる。ニューヨーク地域の空港発着した国際線旅客数は19年夏以来の400万人台に上った。

 


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