ミッドタウンの高級ホテル、移民施設に
1泊400ドル、生徒増加に懸念も
ニューヨーク市のアダムズ市長は12日、マンハッタン区ミッドタウンの高級ホテル「ザ・ロウ」(1泊400ドル)を不法移民受入れ施設として使用すると発表した。以前は「ミルフォードプラザ」として知られおり、客室千室以上を擁する4つ星ホテル。流入する亡命希望者に対処するための最新の「人道的救済センター」として生まれ変わる。ニューヨークポストが報じた。
当初は、移民家族200世帯を収容。今後数週間で、さらに多くの家族を受け入れる。同ホテルは、チェルシーの公立校PS33と同じ地区に位置しており、生徒たちの親は、英語を話せない移民生徒の突然の流入に、大きな負担を感じている。同校には現在、バイリンガルの認定教師が1人しかおらず、ホテルでの移民受け入れが進むと、より多くの移民生徒を抱えることが懸念されている。
ニューヨーク市には5月以来、18600人の移民が流入。アダムズ氏は先週、市の避難所システムが限界に達し、来年までに納税者に10億ドルの負担がかかるとして「非常事態」を宣言した。ニューヨーク市内の公立学校には、これまで5500人の移民の子供たちが入学した。一方、ランドールズ島には、大人だけを対象としたテント村の救済センターが近く開設されるという。
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