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共同通信
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佐賀県鳥栖市で昨年、面識のない79歳女性をハンマーで殴って殺害したとして、殺人などの罪に問われた元長崎大生山口鴻志被告(26)は17日、佐賀地裁の裁判員裁判初公判で「全て間違いありません」と起訴内容を認めた。弁護側に事件に至る動機を問われ、昨年8月に留年が確定的となり「居場所は刑務所しかない。人を襲うしかない」と考えたと答えた。
検察側は冒頭陳述で「重い罪を犯せば大学生活から逃れられる」と考え、見ず知らずの女性を通り魔的に殺害したと指摘。弁護側は、精神鑑定で特定の事柄に固執しやすい障害の特性があると判明したと説明し、事件に至る過程に影響したと主張した。