中国系俳優ウォンさん、通貨に登場
初のアジア系、クォーター3億枚以上
ハリウッドで活躍した中国系米国人俳優アンナ・メイ・ウォンさんが、25セントコイン(クォーター)に登場することになった。米造幣局は、ウォンさんが刻印されたクォーターを3億枚以上のウォン・クォーターを製造する予定。米国の通貨に登場する最初のアジア系米国人となる。ニューヨーク・タイムズ (NYT)が18日、伝えた。
ウォンさんが積み重ねてきたキャリアに加え、「イエローフェイス」と呼ばれる時代背景の中で、重要な役を獲得するために彼女が直面した困難も称えている。2022~25年にわたり、造幣局は「米国女性クォータープログラム」の一環として、毎年5枚の新しい硬貨を発行。ウォンさんのコインは、今年発行する5枚目となる。
ウォンさんは1905年、ロサンゼルスのチャイナタウンで生誕。14歳の少女時代に、初めてハリウッド映画で役をつかんだ。17歳で初めて主役を演じた後も、数十年にわたり活躍を続けた。最初のアジア系米国人スターとして、ハリウッドのみならず、ヨーロッパでも人気を博した。1961年に死去した際、NYTは「ハリウッドが偉大だった時代の最も忘れがたいうちの一人」と追悼した。
このプログラムには、活動家・詩人のマヤ・アンジェロウさん、宇宙飛行士のサリー・ライドさんも登場した。
→ 最新のニュース一覧はこちら←