学術会議、見直し議論の総会延期

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共同通信
任命拒否問題を議論した日本学術会議総会=4月、東京都港区

 日本学術会議が、菅義偉前首相による新会員候補の任命拒否に端を発した組織形態見直しへの対応を議論する10月の総会開催を延期したことが21日、関係者への取材で分かった。8月の内閣改造で新たに担当となった山際大志郎経済再生担当相の、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を巡る問題の影響で、開催の前提となる政府方針が示されないためだ。

 当初は、政府が今夏に組織形態に関する方針を示し、学術会議は総会で今後の対応を決める予定だった。来年10月の会員改選に向けた作業にも影響しかねない。議論を持ち出した政権自らの失態で、行方は混迷を深めている。