核保有国出身者ら広島訪問

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共同通信
原爆ドーム前で核廃絶を訴える参加者ら=22日午後

 米国やロシアなど核保有国出身の日本在住者やウクライナからの避難民ら10人が22日、広島市を訪問し、被爆者の体験証言を聞いた。今回の体験を基に核廃絶を訴える動画や漫画を制作し、インターネットで公開する。参加した米国出身の女性は「国籍に関係なく、世界全体で連帯して声を上げるのが大切」と話した。

 10人は原爆資料館を見学した後に原爆ドーム前で、それぞれの母国語で「核兵器」の文字にバツ印を書いた紙を掲げ、核廃絶を訴えた。広島市の文化施設では、自らの被爆体験を英語で証言してきた広島市の小倉桂子さん(85)が講演し「核廃絶のためには敵も味方もない」と話した。