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共同通信
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東京電力福島第1原発事故の避難指示区域だった福島県楢葉町の木戸川で、サケの遡上が始まった。かつて本州有数の漁獲量を誇ったが、原発事故によるふ化事業の中断や気候変動の影響で近年は激減している。24日は地引き網漁などが行われ、婚姻色に染まり始めたサケが水しぶきを上げた。
木戸川漁協によると、1995年の漁獲は本州最多の約10万匹、ピークの96年は約16万匹だった。東日本大震災の津波でふ化場が壊れ、原発事故もあり、稚魚の養殖は4年ほど中断。今年は震災後2番目に多い約350万匹を放流した2019年春の稚魚が戻ってくるという。