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共同通信
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1971年の東京・渋谷暴動事件で殺人などの罪に問われた過激派「中核派」活動家の大坂正明被告(73)に対する26日の東京地裁の公判で、尋問中の証人に「うそつけ、おまえ」との不規則発言をした傍聴人に高橋康明裁判長が退廷を命じた。25日に始まった大坂被告の公判で傍聴人の退廷命令は初めて。
発言があったのは事件現場に居合わせた元機動隊員の証人尋問。警察が当時使っていたとされる催涙ガス弾を巡るやりとりが交わされていた時だった。審理は中断され、裁判長が発言内容を確認した後に「そういうことを言ってはいけません」と伝えて退廷を命じた。