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共同通信
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1971年11月の東京・渋谷暴動事件で、警察官に対する殺人などの罪に問われた過激派「中核派」の活動家大坂正明被告(73)の第2回公判が26日、東京地裁で開かれた。当時現場に居合わせた元機動隊員らがデモ隊による攻撃を「想定していた」などと証言した一方、51年近く経過して記憶があいまいな場面も目立った。
新潟県警から関東管区機動隊の小隊長として派遣されていた当時警部補の男性(83)は「違法行為があった時は当然、制止しなければならないと思っていた。摘発も想定した」と証言。デモ隊の攻撃を「火炎瓶が私の足元に落ちて火が上がった。背中が燃えた隊員もいた」と語った。