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共同通信
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ロシアのプーチン大統領は27日、「われわれが自分から核兵器を使うと言ったことは一度もない」と述べ、ロシアは核兵器を先制使用しないとの立場を示した。侵攻したウクライナで核兵器を使う意味は「政治的にも、軍事的にもない」と明言した。内外有識者が集まる討論フォーラム「ワルダイ会議」で述べた。
ウクライナでの戦況悪化を背景に、ロシアが核兵器を使う可能性があるとの懸念は欧米だけでなくインドや中東諸国などでも高まっている。プーチン氏の発言には、中国など欧米と一線を画す友好国の間でも拡大する核戦争危惧の声を沈静化し、対ロ批判を抑える狙いがあるとみられる。