ロボットが歯科医師をサポート
インプラント、矯正手術などで活用
ロボット工学を駆使した新しいツールが、歯科治療を巡るこれまでの常識を変えようとしている。歯科用ロボットメーカーのネオシス社が開発した「YOMI(ヨミ)」。米食品医薬品局(FDA)が、歯科用ロボットとして初めて認可したものだ。
amニューヨーク(25日付)によれば、ヨミは基本的にGPSナビゲーションシステムとして機能。インプラント手術にあたり、歯科医師をサポートする。歯科医師が治療中の患者の動きをモニターするとともに、治療中に調整を行いながら、スムーズな治療を可能とした。その結果、数週間かかっていたような治療が1回で完了するようになるという。
ニューヨーク市内などで歯科医院を展開するジェイ・ノイガーテン氏は2019年の年末から翌年の年明けにかけて、ヨミをいち早く導入した。インプラント手術や骨移植、顎の矯正手術などで活用。とりわけ、インプラント手術で威力を発揮しているという。
ノイガーテン氏は「歯医者に行くのが好きな人はいない。ただし、このロボット技術を使って治療に臨めば、タイレノールを飲んで帰宅することが可能だ」として、ヨミが患者にとって効果的であることを強調。顎や顔面にロボット技術を導入することで、外科など他の医学分野でも、患者に良い結果をもたらすと指摘している。
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