遺族「裁判官職責の重さ考えて」

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共同通信

 仙台高裁の岡口基一判事(56)による交流サイト(SNS)への投稿で侮辱されたとして、東京都江戸川区の女子高校生殺害事件の遺族が、岡口氏に計165万円の損害賠償を求めた訴訟は28日、東京地裁(清野正彦裁判長)で結審した。遺族は本人尋問で「裁判官の職責の重さを考えてほしい」と涙ながらに語った。判決は来年1月27日。

 岡口氏は国会の裁判官訴追委員会から罷免訴追され、今年3月から始まっている弾劾裁判は審理が停滞している。

 訴状によると、岡口氏は東京高裁に所属していた2017年、都立高3年岩瀬加奈さん=当時(17)=が殺害された事件に関し不適切な投稿をした。