MTA、不正乗車の取締りを強化 改札口に非武装民間警備員を配置

 

 

MTA、不正乗車の取締りを強化

改札口に非武装民間警備員を配置

 

レキシントンアベニュー-59丁目駅の改札前で警備する4名の警察官(Photo: 本紙)

 

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は26日、多発している地下鉄の犯罪に対応するため、非武装の民間警備員と契約し、改札口での不正乗車の試験的取締りを、6つの駅で2週間前に開始していたと発表した。ニューヨークポストが報じた。 

 MTAのジャノ・リーバーCEOは月例役員会議で「犯罪者のほとんどが不正乗車をしている」と指摘。改札口での取り締まりにより、不正乗車を思いとどまらせることや、改札口を飛び越える人を見つけ、多くの犯罪者を捕らえることができると説明した。リーバー氏は5月、不正乗車に取り組むための「ブルーリボンパネル」を結成していた。

 ジャクソンハイツ―ルーズベルトアベニュー/ 74丁目駅と西4丁目駅を含む6つの駅で実施された最初の試験的プログラムでは、不正乗車が大幅に減少。6駅すべてで過去6~8週間に、支払われた運賃の総額が劇的に増加していた。今後、1カ月に50人の警備員を追加するペースで拡大される。

 警備員の雇用にかかる推定費用については明らかにされていないが、報酬は第三者請負企業を介して支払われる。MTAは5月、今年の不正乗車による損失が5億ドルに達すると見積もっていた。市警(NYPD)の統計によると、パンデミック開始以来、地下鉄での殺人事件が急増。地下鉄利用者が重罪の被害者となる傾向が高まっている。

 


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