NY市に初の女性消防局長
FDNY157年の歴史上で
ニューヨーク市のアダムズ市長は、消防局長にローラ・カバナー暫定局長(40)を指名すると発表した。女性の局長は消防局(FDNY)157年の歴史上初めて。職員1万7000人のトップに立つ。26日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
カバナー氏はコロンビア大学で行政学修士号を取得。デブラシオ前市長側近などを経て2014年に入局。主席副局長などを歴任し、今年1月には住民17人が死亡したブロンクス区のアパート火災で陣頭指揮を執った。2月に暫定局長に就任。先月クイーンズ区で起きた緊急医療班(EMS)職員の殺人事件でも指導力を発揮した。ニグロ前局長とは異なり、消防士からのたたき上げではない。アダムズ氏は消防局長指名にあたり、全米でリクルート活動を展開。「カバナー氏が最適だという結論に達した」と指摘した。カバナー氏は「市民の命を救い、市を勇敢に支える消防局の長に就任できるのは光栄なこと」と話した。
女性の消防局長誕生は画期的。もともとFDNYは女性採用に及び腰で、女性の消防士が誕生したのは1982年だった。それも、連邦裁判所がFDNY採用試験の体力テストは女性を差別していると判決を下してからだったという経緯がある。それでも今年8月現在女性の消防士は141人と史上最多になっている。
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