動画拡散、トラウマへの対処急務

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共同通信
ソウル・梨泰院の事故現場近くで手を合わせる人=30日(ロイター=共同)

 【ソウル共同】日本人を含む150人以上が死亡したソウルの雑踏事故では、現場を撮影した動画や写真がSNSやユーチューブに投稿され、多数の市民が視聴した。このため「犠牲者や遺族にとどまらない全国民のトラウマ」(韓国メディア)が懸念され、対処が急務となっている。

 投稿動画には人々が動けなくなるほど押し寄せ、あちこちで悲鳴が上がる様子が収められた。遺体の写真もあった。精神医学の専門医は、事故と無関係の人でも繰り返しこうしたコンテンツを見れば「目撃者に劣らない影響を受ける」と聯合ニュースに語った。

 大韓神経精神医学会は声明で、現場映像などの拡散をやめるよう訴えた。