明石歩道橋事故の遺族「心痛む」

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共同通信
ソウル・梨泰院で起きた事故の現場付近で、介抱される人=30日未明(共同)

 兵庫県明石市では2001年夏、花火大会の見物客が歩道橋上で転倒し11人が亡くなる事故があった。遺族会会長を務める下村誠治さん(64)は30日、韓国の首都ソウルで多くの若者や外国人が死傷した雑踏事故に「私たちが遭ったのと同じような状況で、心が痛む。原因を解明し、再発防止に生かしていくべきだ」と語った。

 下村さんは明石歩道橋事故で、当時2歳だった次男智仁ちゃんを亡くした。ソウルでの犠牲者らがハロウィーンを前に集まった人たちだったという報道を受け、「イベント主催者は、雑踏警備の態勢や事故時の初動対応をしっかりしてほしい」と話した。