象牙密輸、中国で有罪45件

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共同通信

 日本から象牙を密輸したとして中国で有罪判決が出た事件が2010~19年に45件確認され、日本の登録業者が関与した例もあったとする調査報告書を環境団体トラ・ゾウ保護基金が1日、公表した。うち15件は中国が国内の象牙市場を閉鎖した18年以降の発生。報告書は「犯罪者が日本の市場を供給源とみなし、標的としていることは明らかだ」と指摘した。

 象牙はワシントン条約で国際取引が原則禁止されている。国内取引についても密輸などを誘発する懸念から閉鎖する国が相次ぐ。14日にパナマで始まる同条約締約国会議には、市場を維持する日本を念頭に国内取引禁止を求める決議案が出ている。