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共同通信
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東京電力福島第1原発事故で福島県大熊町から千葉県に拠点を移した果樹農園「フルーツガーデン関本」が3日、大熊町の直売所を1日限定で復活させた。近隣住民や各地に避難する町民ら約300人が訪れ、千葉で育った計約400キログラムの「大熊のキウイ」は、約3時間で完売。抱き合って久々の再会を喜ぶ町民の姿もあった。
大熊町はかつて果樹栽培が盛んで、中でもキウイとナシが特産品。フルーツガーデン関本は1912年から続いてきたが、2011年の原発事故で避難を強いられた。4代目関本信行さんは果樹栽培に適した場所を探し、千葉県香取市で12年に営農を再開後、55歳で亡くなった。