編集部が気になった1週間の出来事
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市の賃金透明化法、明日から 最低・最高額明示を義務付け
施行初週、極端に広い給与幅で法律の趣旨に沿わない求人が散見された。(編集部K) -
NYCマラソン、完全復活 世界中から5万人が参加
日本国旗を持ち応援する私達の写真が、素材サイトで$20で売られていた。(編集部M) - カボチャをつぶすイベントに参加しよう 堆肥化で埋立ゴミ削減へ
クイーンズ地区では10月から堆肥用生ゴミの回収がはじまっている。(編集部A)
編集後記
皆さん、今週も、一週間おつかれさまでした。
明日は、いよいよNew York City Marathonですね。温度が最高74℉ (23℃)という季節外れの温かさが予想されており、周りで見ている我々にとっては気持ちのいい一日になりそうですが、ランナーの方々にとっては、湿度とも相まって、厳しい環境になりそうですね。(ちなみに、2021年東京オリンピックのマラソンでは、札幌の朝7時スタート時点で既に26℃でした)
NYCマラソンに関しては、2020年はCOVIDにより中止でしたし、昨年はCOVID対策のもとに行われ、3.3万人の参加でしたが、今年は、コース周辺での催しものもコロナ前と同様に行われますし、5万人以上が参加するので、またまたCOVIDからの回復を象徴するイベントの一つになるのではないでしょうか。
ちなみに、2020年以前の中止は、2012年のHurricane Sandyの時のみで、2001年にはSeptember 11の2カ月後に、希望と復興を掲げて開催されました。参加者数では、2019年には、完走者自体が5.4万人近くだったので、まだそこに向けては、回復途上ですね。(それとも、皆さんがマラソンの大変さを理解したのか。。。)最後に、そもそもNYCマラソン自体は、1970年9月にCentral Parkで、127人のランナーで始まったそうです。参加費も$1とのことで、今日の$255-295を考えると、相当のインフレですね。。。
一方で、今週の非常に残念なニュースはやはり「コロナ下で薬物中毒死が急増」というニュースでしょうか。NY州における薬物中毒死者数が、昨年は5,800人以上にのぼり、コロナ前の2019年に比べて70%近く増加し、2017年に記録した過去最悪を1,700人も更新したとのことです。CDCによると全米では、2021年薬物過剰摂取による死者数が前年比15%増の11万人近くですので(人口比ではNYも全米と同じ1万人に3人)、一日300人以上もの方々が薬物中毒で亡くなっているということになります。
薬物中毒死の原因としては、合成オピオイド(Synthetic Opioids、特にfentanyl。処方されたオピオイドではないです)が圧倒的に大きく6割近くを占めています。NYにおいても、オピオイド過剰摂取は、10万人中25人と2010年に比べて5倍も増えているとのことですので、引き続き注意が必要かと思います。
“健全なる精神は、健全な肉体に宿る”ではないですが、やはり天気のいい週末は、運動でもしながら、日ごろのデスクワークでゆがんだ体と精神のバランスを戻してあげるのがいいですね。落ち葉拾いだけでも結構な運動になりますし(今年は、特に落ち葉が多いように感じるのは私だけでしょうか。。。)。もしくは、もう少しストレスをお持ちの方は、カボチャをつぶすイベントにでも参加されてみてはいかがでしょうか?
ではよい週末をお過ごしください。
編集部より
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