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共同通信
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豊臣秀吉が築いた2代目伏見城のものとみられる石垣が京都市伏見区で発掘された。京都市文化財保護課が8日までに発表した。最初の伏見城は地震で倒壊しており、発掘された石垣は地震に抜かりなく備えたことがうかがえる強固な構造。専門家は「天下人の城に最新の知見を結集させたのだろう」と解説する。
秀吉は1592年、最初の伏見城(指月伏見城)の造営を始めたが、4年後の慶長伏見地震で倒壊した。直後に近くの伏見山(木幡山)に2代目伏見城を築いた。伏見山伏見城と呼ばれる。
市は今年8~10月に発掘調査。石垣は高さ1.8メートル、幅7メートルにわたって確認された。