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共同通信
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全国さんま棒受網漁業協同組合は8日までに、8~10月の全国のサンマ水揚げ量が約1万1千トンだったと明らかにした。昨年の同時期は上回ったが、10年前の1割に満たない水準で不漁が続く。担当者は「日本近海に来遊する群れの少ない状況が続いているため」と分析している。2012年同時期の水揚げは約16万1千トンだった。
水産庁によると、国内の主要産地で水揚げされたサンマの9月の平均取引価格は1キログラム当たり576円で、前年同月より5%安かった。大手小売店の担当者は、極度の不漁だった前年よりは店頭価格が落ち着いているものの、平年と比べれば「依然高い」と指摘する。