リンカーントンネル、完全キャッシュレス化 渋滞緩和や事故防止などの効果期待

 

 

リンカーントンネル、完全キャッシュレス化

渋滞緩和や事故防止などの効果期待

 

リンカーントンネル(Photo: ニューヨーク・ニュージャージー港湾局のウェブサイトより)
リンカーントンネルに設置されている自動料金徴収機(Photo: ニューヨーク・ニュージャージー港湾局の公式ツイッター(@PANYNJ)より)

 

 ニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)は来月、リンカーントンネルの料金所を完全にキャッシュレス化する。9日、amニューヨークが報じた。

 現金を受け付ける料金所の使用が終了するのは12月11日。それ以降はEZパスを使うことになる。EZパスがない場合は、車両名義人に請求書が郵送される。キャッシュレス化で車両は一時停止する必要がなくなり、料金所前の渋滞緩和に役立つ。さらに車線変更に伴う事故も防止できる。スタテン島とニュージャージー州間の橋では、キャッシュレス化で料金所付近の事故が70%減少したという。さらに地球温暖化対策にもなる。リンカーントンネルのキャッシュレス化で年間130万ガロンのガソリンを節約でき、二酸化炭素換算で1万1500トンの排気ガスを削減できる計算だ。

 PAは2019年から5億ドルの予算でキャッシュレス化を開始。ホーランドトンネルは20年に、ジョージ・ワシントンブルリッジは今年7月に作業を終了した。PAのケビン・オトゥール局長は声明文で「最新技術を導入して、利用者の便宜を図りたい」とコメント。「これで両州間のインフラ整備が大きく前進する」と続けた。車両交通量はコロナ前に戻っており、今年の7月には340万台がリンカーントンネルを利用している。

 


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