第2次補正予算、3割が基金に

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共同通信
第2次補正予算案で創設・積み増しされた基金

 政府が総合経済対策を実行するため今月決定した2022年度第2次補正予算案で、複数年度にわたって支出する基金に投じる予算が少なくとも38事業、計8兆5千億円程度に上ることが共同通信の調査で12日分かった。対策の規模優先で基金を多用した結果、対策につぎ込む国費総額29兆6千億円(特別会計を含む)の約3割に膨らんだ。継続的な財政支出で経済活動を後押しできるメリットがある半面、不要不急の出費が増えて財政が悪化する恐れがある。

 各省庁の資料を基に、聞き取り取材で確認した。財務省は基金の全体像を現時点で明らかにしておらず、事業数や基金総額がさらに増える可能性がある。