編集部が気になった1週間の出来事
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コムズ氏、マリファナ産業に進出へ 伝説の大物ラッパー、黒人不平等を解消
10月の「大麻恩赦」対象者は6,500人。今後の影響に注目したい。(編集部M) -
リンカーントンネル、完全キャッシュレス化 渋滞緩和や事故防止などの効果期待
渋滞緩和により排ガスのCO2が軽減され、地球温暖化対策にも寄与できる。(編集部A) - ジンジャーブレッド製作品、受賞者を発表 ミニチュア建造物、NY市博物館
建築家の経験を活かしつくられたマディソンスクエアパークなど、まさに職人技。(編集部K)
編集後記
皆さん、今週も、一週間おつかれさまでした。
今週も、いろいろなニュースがありましたね。まずは何と言っても中間選挙ですかね。それにしても、アメリカの開票作業は長いですね。火曜日に投票があって、まだ結果が判明していないのですから。。。
今年は、(国際的な)インフレによる生活水準の悪化が、国政選挙の主要争点になることが多く、政権側が苦戦するケース(オーストラリア、イタリア、ブラジルなど)がよく見られる(”Economy is global. All politics is local”)のですが、アメリカも例外ではなく、下院(House)は与党民主党が過半数を失う見込みです(日本は例外側ですね)。アメリカの場合は、そもそも政権側が中間選挙は負けるのが通常ですし。ただ、まだまだ投票結果が固まっていない選挙区が多く残っており、下院の共和党による過半数獲得も確定していないですし、ましてや上院は、Georgia Senate raceが再投票にもつれ込んだ結果、最終的な情勢判明は12月6日まで持ち越される可能性が高い見込みです。長いのは、開票作業だけでなく、選挙期間もですね。今後は、いよいよ2024年の大統領選挙戦が本格的に始まりますし(まだ、2020年大統領選挙での、投票機に不正があったという主張に対する投票機製造会社によるそれらの主張者に対する訴訟は、まだ本格的に始まってもいないですしね。)。
そんななか、10月消費者物価指数が市場予想を下回ったことをきっかけに、FRBの金利利上げペースが鈍化するとの期待で、今週の株式市場は非常に堅調でしたが、これがもう一ヵ月前におこっていたらと思うと、政治はわからないものですね(ちなみに、2020年大統領選挙では、Pfizer/BioNTechのワクチン成功発表のタイミングが大きな注目を集めましたね)。また、ドル円レートも、このニュースを受け、150円/$1を超えていた円も、130円台まで、10円以上もの急激な円高が進みました。とはいえ、いまだに前年同月比+7.7%と非常に高く、市場も来年3月ごろのピークにむけて1%近く金利が上がる(4.8%あたり)ことを想定していますので、まだしばらく実体経済は下降局面が続くものと思われます(そうしないと、インフレは収まらないですし。。。)。
そのような見通しは、テクノロジー企業の見通しにも表れており、今週もMeta(Facebook)、Twitter、Salesforceがレイオフを発表しましたし、Amazonも検討中というニュースがありました。ただMetaの場合、昨年末の従業員数が72千人で、現在87千人ほどとのことで、今回の11千人のレイオフを考慮しても、今年6%ほど従業員が増えていることになりますので、今回のレイオフは“短期的な雇いすぎ”解消という側面が強いように思います(もちろんその被害にあった方々は、やりきれないと思いますが。CEO自身が責任をとると言ったところで。。。しかも、株価がピークから7割も下落していれば、多くの社員のモチベーションは相当下がっているでしょうし。。。) 。堅調な労働市場を考えると、今後はこれらの優秀なエンジニアが今後いよいよ“old industry”での活躍が進むのではないかと思われ、デジタル化が一般生活に浸透する速度が加速するのではと期待しています。
これから24年大統領選挙に向けて、経済的には、インフレ抑制、景気の軟着陸、生活水準を維持するための公的支出という非常に難しいバランスが必要ですし、中絶問題、難民問題なども絡んで、ますます国内中心の話題が増えそうですね(そもそも、議会がねじれそうですし、ウクライナ戦争や中国との緊張関係などは外交問題としても続きますし)。日本における政治関連ニュースの騒がしさに比べても、アメリカはなかなかゆっくりとさせてくれないですね。
今週から、いよいよ冬時間となりましたが、皆さんいかがですか?朝が明るくなったのはいいのですが、当然暗くなるのは早くなり、秋(冬?)の夜長がより一層長くなりましたね(上記の問題、育児等の家庭での課題を考えるには、いくら夜が長くても足りない?)ただ、Daylight Saving Timeを恒久化(要は、夏時間だけになる)する法律が上院で今年3月に可決していますので、この夏時間・冬時間の概念も今年が最後かもしれないと思うと、ゆっくりとStandard Timeを楽しまれるのもいいのではないでしょうか。(ちなみに、今下院での問題は、一本化することには合意しているものの、Daylight Saving Timeに一本化するべきか、Standard Timeに一本化するべきかでもめているようです(政治の分断化はここにも。。。))。
昨日の大雨から一転して、本日は非常にいい天気ですね。平日のノイズは忘れて、いい天気を満喫しましょう。ではよい週末をお過ごしください。
編集部より
今週の1枚