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共同通信
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1990年11月からの雲仙・普賢岳(長崎県)の噴火でできた溶岩ドーム「平成新山」を調べるため、九州大地震火山観測研究センターなどが14日、防災視察登山をした。清水洋名誉教授は「地震や豪雨時に崩落する可能性があり、警戒を続けたい」と指摘した。
清水名誉教授は、近年落ち着いた状態だとした上で「ドームの急斜面にへばりついている岩が、ゆっくりと島原市側に動いている傾向がある」として、注視する必要があると説明した。
頂部の隙間から発生する噴気の温度は、調査開始時の95年には約700度だったが、14日の観測では90.1度だった。