イエローキャブ、運賃値上げへ 10年ぶり、平均上昇率は23%

 

 

イエローキャブ、運賃値上げへ

10年ぶり、平均上昇率は23%

 

ニューヨーク市内を走るイエローキャブ=11月1日(Photo: 本紙)
写真はイメージ

 

 ニューヨーク市タクシーリムジン委員会(TLC)は15日、イエローキャブ運賃の値上げを10年ぶりに満場一致で承認した。平均上昇率は23%になる。同日、ゴッサミストが報じた。

 基本料金は2ドル50セントから3ドルに上がる。ラッシュ時の上乗せ料金は1ドル50セント、深夜料金も50セント増える。ニューアーク空港までの追加料金は17ドル50セントから20ドルに、マンハッタンとジョン・F・ケネディー空港の間も52ドルから70ドルに。ラガーディア空港送迎にも新たに5ドル追加されるほか、ウーバーなどの配車サービスの運賃も上がる。新料金は今年末までに発効する。

 これにより、運転手の賃金は33%上昇する見込みだ。配車サービスとの競争激化やコロナ禍で苦境に陥った運転手にとっては朗報だ。TLCのデイビッド・ドゥー委員長は声明文で「タクシーの営業費用や運転手の生活費は上昇しており、それを補うことが適切だと判断した」と説明。「10年ぶりの値上げで、タクシーのサステナビリティーを確保したい」と結んだ。配車サービスの運転手で構成する独立運転手組合のブレンダン・セックストン組合長も「過去2年、ガソリンもその他費用も高騰し、運転手は困窮している。市内8万人の運転手を守るために運賃値上げは欠かせない」と指摘した。

 


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