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共同通信
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「この内容では2世を救い切れない」。政府が18日に明らかにした世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を巡る被害者救済新法の概要について、元2世信者から懸念の声が上がった。
「創意工夫して作ったのは分かるが、取りこぼされる2世がいる」と話すのは、元2世信者で30代の佐藤海さん=仮名。概要では、寄付した人が扶養する子や配偶者による寄付の取り消しを可能とした。貧しい暮らしの中、信仰を深めた経験を持つだけに「子どもによる権利行使は難しい」と考える。
寄付をしなければ重大な不利益を避けられないとして、不安をあおる勧誘行為を禁止することも概要には盛り込まれた。