厳寒「どう越せと」

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共同通信
「家にある明かりは、これしかない」と話したタチアナ・ネダシキフスカさん=7日、キーウ近郊ブチャ(共同)

 「氷点下の冬をどう越せと言うのか」。ロシア軍撤退後に、虐殺が疑われる遺体が多数見つかった首都キーウ(キエフ)近郊ブチャもロシアによるエネルギー施設攻撃の影響を受ける。地域集中暖房の供給途絶が懸念され、市民は不安を漏らす。

 被害が大きかったヤブロンスカヤ通りの近くに立ち並ぶ集合住宅。停電のため明かりは一切ない。住人のタチアナ・ネダシキフスカさん(57)によると、計画停電は1日12時間に及ぶ。

 採光の悪さもあり、タチアナさんの自宅は昼でも真っ暗。厚着をして寒い夜をやり過ごしているが、寒さは今後、厳しさを増す。(ブチャ共同)