RSウィルス感染深刻化  市内で病床が逼迫している病院も

 

 

RSウィルス感染深刻化 

市内で病床が逼迫している病院も

 

RSVに関する注意喚起のツイート(Photo: ニューヨーク市保健局の公式ツイッター(@NYCHealthSystem)より)
RSVに関するニューヨーク市保健精神衛生局のツイート(Photo: ニューヨーク市保健精神衛生局の公式ツイッター(@nycHealthy)より)

 

 ニューヨーク市内でRSウィルス感染が深刻化しており、病床が逼迫している病院も出始めている。17日、ニューヨークポストが報じた。

 市衛生局によると、先週だけでも新規に4500人が感染。9月中旬の10倍になっている。その多くは乳幼児で呼吸器系感染症を起こし、救急治療室に担ぎ込まれるケースが多い。病状が悪化すると、何らかの人工呼吸器が必要になる。クイーンズ区にあるロングアイランド・ジューイッシュ病院のジェームズ・シュナイダー医師は「ベッドの数を上回る患者が訪れている」と指摘。「37床のICU(集中治療室)は満杯。その半数以上はRSウィルス感染症患者だ」と続けた。ICUに入院した場合、通常数日で回復するという。

 ウィルスは飛沫感染で拡散し、感染力は高い。毎年8万人が感染しており、ピークは12月か1月。コロナ下のマスク着用や社会的距離といった感染症対策が緩和され、学校も再開していることもあり今年は感染拡大が早まっている。成人も感染し、毎年高齢者を中心に6000〜1万人が死亡している。冬の到来で、コロナやインフルエンザ流行の懸念も高まる。シュナイダー氏はコロナやインフルエンザの予防接種を強く推奨。「コロナやインフルエンザ患者のICU入院を最小限に抑え、病床逼迫を回避すべき」と話している。

 


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