ワコール、委託先実習生を支援へ

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共同通信
パジャマ生産を巡る取引の流れ

 愛媛県西予市の縫製会社で発生したベトナム人技能実習生11人への賃金未払い問題を巡り、衣料大手のワコールホールディングス(HD)は、傘下のワコールがパジャマ生産を委託していたとして、実習生に金銭補償を行うことが20日、同HDへの取材で分かった。人権尊重や労働法令の順守を定めた独自の指針に基づく判断。委託先で生じた実習生の労働問題で補償するのは国内では異例とみられる。

 実習生の支援団体を通じて金銭補償の方法や金額を協議し、再発防止策を検討して公表する方針。ワコールHDは「迅速な救済が必要と考えた。あってはならないことで、大変重く受け止めている」としている。